小沢町の被災した蔵を試験的に改修・補強してみようと思います。
地震で変形し、また積年のシロアリ被害などでボロボロになった柱を取り換え、土壁が落ちた後の空隙に、日本古来の板壁工法を応用して厚い杉板で補強を入れます。土壁と同等かそれ以上の強度を持ちながら、重量は約4分の一になる方法です。長年、筑波大学で杉による構法を研究してこられた安藤邦廣先生が直接ご指導くださいます。
6月28日 火曜日のメニュー
・傷んでいるところは取り替えて補強しましょう(既存部分の改修の考え方)
・杉板でパネルを作りましょう(大臣認定の方法をお教えします)
6月29日 水曜日のメニュー
・実際に建物に取り付けてみましょう(既存部分との接合のポイントを示します)
杉の無垢板を用いて補強する方法ですが、パネル化することで工期の短縮を図ります。また、杉板ですので、そのまま内装や外装とすることも可能で、コストの縮減にもつながります。
古い家をお持ちの方や、その修理方法で悩んでいる技術者の方々にも一つの方法として勉強になる機会かと思います。興味のある方は是非見学においでください。
場所 熊本市中央区小沢町51 小沢屋敷(宮野邸)
時間 6月28日、29日 午前9時~ 28日の夜は交流会を予定しています。
なお、駐車場がありませんので、近隣のコインパーキングをご利用ください。
また、技術者の方でお手伝いいただける方は、是非お力添えください。
安藤先生のご厚意で急きょ実現しました。
貴重な実技指導の機会なので、同じ悩みを持つ熊本のみなさんにも見てもらえたら幸いです